遺産相続①

こんにちは、こんばんは、キャリーです。

今回は遺産相続について書きたいと思います。長くなるのでいくつかに分け更新します。なぜ遺産相続かと言いますと、私の大叔母(祖母の妹)が最近に亡くなった事がきっかけです。

私、大叔母が亡くなった時に相当泣きました。母と私が何年もずっと会いに行って面倒を見ていた上に、最期を私がひとりで見届けたので。大叔母の住まいは関東某所。母は九州某所。私は訳あって大叔母の亡くなる少し前に大叔母宅近くの祖父母宅に引っ越してました。なお、祖父母は既に他界し空き家となった家です。

大叔母は痴呆が進んでいた為、家を一旦離れて近くの施設に入居していました。その為、それまでは母が九州から会いに行って、身の回りの世話や支払やら何やらをしていましたが、それを私が暫く代わりにやるつもりでした。


そんな施設に居た大叔母の調子が悪くなり、病院で少し入院する事になりました。検査の結果は肺炎でした。私が必要なものを揃え病院に行き大叔母と軽く話をして別れた数日後。容態が急変しました。夜中の2時に病院から電話があり、危険な状態なので至急来る様にと。母に電話で状況を伝え、お願い無事で居て...と何度も祈りながら、急いで車を走らせて病院に向かいました。しかし願いも叶わず、息を引き取りました。

病室では医師や看護師が私が来るまで、代わる代わる心肺蘇生をしてくれました。正直物凄い光景でした。ただずっと絶えずしてくださった事、有り難かったです。この時で、既に夜中の3時を過ぎていました。


人が亡くなる瞬間は何度か見てきました。でも一人で見送るのは初めてで、物凄く寂しくて、悲しかったのを覚えています。

私に心配蘇生を止める決断を委ねられたり(電話越しに母と泣きながら止める決断しました)、瞳孔を確認する様子を見て、御臨終ですを一人きりで聴き、動かなくなった大叔母をひとりで泣きながら撫でるなんて。堪えました。

大河ドラマ鎌倉殿の13人でもありましたが、人は最期、心臓が止まっても聴覚だけは機能しており声だけは届くようです。(小栗旬小池栄子の啜り泣きを聴きましたが)

私はありがとう○○おばちゃん、と何度も何度も耳元で伝えましたが、人の最期はやはり辛いものです。大切な人なら尚更に。

よくカツ丼をご馳走してくれて、会いに行けばいつも良くしてくれて、『あんたいい男だねー』なんて、おばあちゃんは私に言ってくれました。(お世辞でも嬉しいよね) おばちゃんと2人で話した事や過ごした時間が走馬灯の様に目に浮かびました。

ああ1人の一生が終わる瞬間に、私なんかより遥かに苦労し生きて来た人の命が尽きる瞬間に私は居るのだと強く感じました。でも、大叔母を一人で旅立たせずに済んだ。これだけは自分が近くに居て良かったなと。私なんかで本当に申し訳無いけど。最期は誰かに見送られたいよね、とか思ったり。

さて、亡くなった事実だけでも悲しく大変なのに、何と病院は長くは待ってくれません。すぐにベッドを空けてくださいとの事!えええ!!

ちょっとそんな今すぐに?!2、3時間なら待ってくださるとの事なので、家に連れて帰るか(遺体をですか!?)、葬儀場に運ぶか。通常は葬儀場との事(ですよね) 、大好きな人でも死んだら身体が傷んでいくだけですから。葬儀場を探さなくては!

母と電話し、幸い大叔母はある葬儀会社の会員に既に入り、積み立てがいくらかあったので(その事は母が把握してました)、葬儀場に運ぶ目処が速攻で立ちました。ちょっと安心。悲しみに打ちひしがれ、その上に夜中で頭が回って無い時に一人でアレコレ急に手配なんて到底無理でした。真夜中だろうが、人が亡くなったら誰かに助言を求める。これ超大事ですマジで。泣いてる場合じゃないから。

病院の皆さんが身体を綺麗に拭いてくれ丁寧に浴衣を着せてくれました。朝5時過ぎには葬儀場に大叔母を運べ、葬儀場の方がドライアイス処置を施し綺麗な布団に寝かせてくれました。エアコンの効いた部屋に大叔母とふたり。

これを死後2時間程度の内にひとりで出来ますかって話ですよ奥さん!

私は急いで九州から来る母達を迎える為に諸々の準備をしつつ、さあいよいよここから怒涛のあんな事やこんな事です。


さて、我々人間社会では人が死ぬと『相続』という問題が発生します。もっと言うと、様々なやらねばならぬ事とそれに伴う支払いがやって来ます。(葬儀場に運ぶだけでも既に色々ありましたが)

色々気にしないなら火葬で終わりだけど、大切な人なら尚更そうはいきませんよね。

通夜からの葬式。葬式って予算と相談しながら規模を決め、花や棺のランクに案内や故人の写真や食事に演出、香典返しetc、短時間で決める事が山程あって、マルチタスク能力が求められます。来られない方用にYouTube配信まであります!凄いぞ現在の葬式。


火葬後は自宅に仮祭壇を作り近所の方やすぐに来られない身内を招き、それから四十九日に初盆、一周忌などの法要。お墓の用意や納骨などの対応もあります。知り合いのお寺に頼んだりも必要でしょう。加えて、今回の様に亡くなる前に入院や手術をしたり施設等に入居していたら別途清算も必要です。

金金金!(大事な事は3回言うbyあまちゃん/鈴鹿ひろみ)悲しんでいる暇が無いというのは本当です。ぴえん。


という事で、遺産相続は私にとってタイムリーかつ重要な話題なのです。加えて死は誰しもが通る道なので...

読んでくれているそこのあなた!!

決して他人事ではないのよ、教えたのよ!!

私も次は親か兄弟か又は自分の番です。あなたの番です。

 

さて、大叔母の口座から諸々費用を下ろしたくとも、ご存知のとおり銀行口座は持ち主が亡くなると凍結します。相続手続き(又は然るべき処理)をせねば、基本ずっと下せません。然るべき処理も相続と同じような処理です。

要は残された側で当面の費用は支払うしかないのです。特に葬儀代。更に水道光熱費や携帯NHKなど公共料金の支払などもあります。口座引き落としも当然止まり葉書が沢山届きます。ぱおん。これらを支払ったり止めたりして相続できるお金で立替分を精算し、残りを相続していくのです。結構まとまった金額が必要です。よく役場に死亡届を出すと亡くなった人の口座は止まると思いますが...(私もそう思ってました)、実際は違います。大体が新聞のお悔やみ欄で知れ渡り止まる、又は銀行で多額の金を下ろす際、うっかりとバレてしまうなどがあるようです。私の場合は前者でした。

でも大叔母が住んでいた田舎の町では近所付き合いが盛んで、新聞のお悔やみ欄を使わないという選択肢はないのです。(母が写真を載せようと言いましたが普通写真まで載せるのは企業の社長や地元の名士くらいです...)、あとお悔やみ欄を毎日確認する為に地元新聞を取る人がいるとも初めて知りました。新聞って大事ね!というかバカバカバカ!クララの馬鹿!お悔やみ欄の前に凍結する前にATMに走れば良かった!でも亡くなったのが金曜日、葬儀は土日。ああオワタ。(実は母は既にそれを心配してました)

という事で、賢い人はATM等に走り当面の費用を至急下ろしましょう。大事な切実な問題ですので、決して不謹慎とは思いません。病院から直行ですよ、葬儀と同時進行です、なりふりは構ってはいけません。口を挟む奴が居たらあなたが大金立て替えてねと言ってやりましょう。更にいうと身内の死期が近づいたらカードの暗唱番号は共有しておき、カードや通帳は近くにある様にしましょう。

という訳で遺産相続の話です。清算清算清算

因みに大叔母には配偶者や子供がおりませんでした。実はこれが相続では非常に面倒なケースでした。親から子に又は夫から妻に(逆も然り)相続という簡単な話では無いのです。

なお大叔母は洋裁の仕事をしていた為、独り身でしたが経済的に自立した生活をしていた事もあり、遺産として複数銀行預金や家土地があります。全く有難いです。助かりました。

しかし亡くなった後に借金やローン、隠し子やら愛人やら。いきなり出てくるのは別に珍しくはないようです。そんな場合には、遺産の相続放棄という手段もあるのですが私には関係ないので触れません。

大叔母は厄介なモノは残さなかった事、貰えて嬉しいモノだけを残した事。本当に有難く素晴らしい事だと痛感しました。(ただ田舎の家や土地は...これは後述)

話は戻りますが、預金から諸々の費用を引く事が出来るので、そこから残ったものを、適切に相続権のある人(相続人)に分配していけます。これから話すのはそんな中でのアレコレです。


ここで普通は司法書士などに依頼して、相談して進めるのが普通だと思うのですが今回は司法書士に依頼せず、私が中心となり調べながらで進めていました。なぜなら時間がありましたので。(詳しくは突っ込まないでね!)

苦労と引き換えに色々と知ったのです。だから書きたいのです。更に家族や親族の知らなかった歴史に良いことや悪いこと、親戚付き合いなどなど。これはファミリーヒストリーですよ!NHKであの番組を作るのがいかに凄い事か。

さてさて、先程触れたように、今回の件は相続でもかなり複雑なケースで(配偶者や子供が居ないという点)、遺産相続というだけでも大変なのに更に大変な事を司法書士に頼らず進める素人の私。なんと無謀な事でしょう。(因みに依頼したら10~20万円が相場らしいよ)

しかも私の立場は姪の子。天気の子みたい。(母が大叔母の姪になります)私のこの立場を姪孫(てっそん)というらしく、この微妙な立場が今後足を引っ張ります。

詳しくはまた書きますが、孫や姪孫には相続の権利が在りません。おじいちゃんおばあちゃんの財産は、孫に渡す旨の遺言状がある、自分の親が既に亡くなっている場合を除き孫には渡らないのです。(びっくりでしょ?私はびっくりしました)

更に孫なら役場や銀行などで諸々手続きをする権利があるのですが、姪孫には委任状無しにはそれすらも出来ません。親族ですがそんなもんです。姪なら出来ますが母は九州です。何という事でしょう。

 

既に随分と長くなったので今回はここまで!!勿体ぶってごめんなさい。小出しにしたい訳でなく、この前提を踏まえた上で書きたかったのです。それに一つのブログの記事が長いと読んでいて疲れると思うのです。書いてる側もとっ散らかっるので。(既に散らかってますが)

次は掛かった費用を取り戻すべく、まずは相続手続きで非常に強力な力を発揮する『法定相続情報一覧』(戸籍を大量に集め法務局で作成する文書)を作る為に奮闘した話に触れますね。水戸黄門の印籠並みの最強の武器を。

では、またね!