遺産相続②

こんにちは、こんばんは!キャリーです。


遺産相続について、前回はなぜ遺産相続をするに至ったのかなどの前提となる話を長々と書きましたが、前回の最後で『法定相続情報一覧』について触れましたので、これについて紹介します。


これは被相続人(亡くなった人、遺産を相続したい人)の情報(生年月日や住所、本籍など)と相続人(相続する権利がある人) 全員の情報(同)を一枚紙にまとめた一覧となります。


法務局で作る事ができ、これがあれば銀行で亡くなった人のお金を下ろしたり、土地や家の登記を変えたり(相続人の誰かに持ち主を変える)が出来ます。

勿論これだけがあれば出来る訳ではなく、これと他にそれぞれ必要な様式がありますが、とりあえずこれも必要で、これがどう大事か一言で言うと...


亡くなった人や相続人の戸籍の束を様々な窓口で提出する手間が省けます。これ一枚で。

だから水戸黄門の印籠みたいなのです。


相続に関する手続きでは、亡くなった人の生まれてから死ぬまでの全ての戸籍が必要です。普段の日常生活の中で住民票や印鑑証明くらいの一枚紙しか目にしないので、生まれてから死ぬまでってどんだけー!と思いますよね。


更に途中で県外に引越したり、結婚や離婚をしたり、本籍を移したりなどで、1ヶ所の役場で全て揃わない事も多々あります。(東京で生まれ北海道で結婚し大阪で最期を過ごしたなら3カ所から取り寄せるみたいな感じ)

更に相続人の戸籍も必要で、複数の役場から郵送なり何なりで集める必要があるのです。ああ面倒。


ただ、これを作るにも結局は該当する人全員(亡くなった人の生まれてから死ぬまでやその親の代や相続人全員)の戸籍が必要なので、要は結局物凄く面倒です。だから司法書士などに頼むのです。彼らは必要な役場から集める権限があり加えて慣れてますから。


そこにきて私は、前回触れた様に姪孫(てっそん)なので役場の窓口に行って大叔母の戸籍をくださいと申し出ても、あなたには出せません!で終わりです。実際に言われました。とほほ(死後じゃなかった死語) 私の祖父母や親、兄弟以外の親戚の戸籍も勿論、私では貰えません。

私の母なら姪なので貰えますが、母は九州。更にコロナ感染やら癌の手術やら色々あり中々動きづらい状況でした。私がやらなくて誰がやる!状態です。


そのため、母と連携し郵便小為替を入れ郵送で全国の該当する役場から戸籍を取り寄せ、それを私の元に集め、大叔母の住む県の法務局に提出する事にしました。これが中々お金も手間もかかり、又知らない内に引越しやら何やらしていて、○○さんの戸籍は次は××役場に続くみたいな。


もう少し他の人と分担すれば少しは楽ですが、他の相続人も私の母と同じ高齢者が多く、更に亡くなった相続人(例えば大叔母の兄弟)についても亡くなっている証明としてやはり死ぬまでの戸籍一式が必要になったり、更にその人に子どもが居れば私の母のように(本来は大叔母の姉である私の祖母に相続権がありましたが亡くなったのでその子どもである私の母へ)相続権が移り新たな相続人になりますので、ややこしく引継ぎや共有が面倒なのです。この次の世代に相続権が移る事を代襲相続と言い、姪や甥までは相続権が続くのです。もう複雑過ぎてcomplicated(アヴリルビーンの名曲)


因みに、私の母には兄弟がおり、この場合は私の祖母が相続する筈の割合を更に半分ずつに母達で分ける必要があり、そんな感じで遺産は細かく細かく分かれていきます。親戚が多いとこういう時、中々に厄介です。更に面倒も見てなかったくせに遺産相続の時だけしゃしゃり出て権利を主張する、なんて事もよくある話です。

幸いウチの親戚にはそんな人はおらず、母がよく大叔母の面倒を見ていたのもみんな理解していました。要は遺産で揉めませんでした。これめちゃくちゃに重要な問題です。


とは言え何があるか分からないのが人生。今は揉めなくても後から数年後に...そうならない様に『遺産分割協議書』を作成します。遺産はこれだけあり、費用はこれだけかかり、誰に土地を渡し、誰にいくら分配するなどをまとめた紙です。相続人全員の署名と実印を持って有効になります。これも銀行などにも提出の必要がありますので、あらゆる意味で超重要な書類です。更に立て替えた経費は清算するので、大叔母に関する支払の全てのレシートや領収書を残し、ノートに貼り付けエクセル管理しました。親戚や他の相続人に何か小言を言われたら見せる為です。領収書!領収書!!領収書!!!


話が逸れましたが、とにかく必要な戸籍の束を私と母で集めエクセルで作った表と共に法務局へと提出し、数ヶ月かかりましたが完成しました。ヤッター!!(割愛し過ぎ) 法務局の担当者様、お世話になりました。

因みにこの戸籍を集める中で感じた事として、役場も本当に色々という事です。人生色々、島倉千代子です。対応が丁寧な所もあれば中々に渋い対応をする所(超重要な個人情報の戸籍だから、まあ分かりますが)などがあり、郵送で送り返して下さる日数にもバラつきがあります。親戚の中で相続人にあたる人の分の戸籍も必要なので、電話やLINEや郵送で必要な旨を各人に伝えて集めましたがこれまた色々。40代は色々、宇多田ヒカルです。親戚や祖父母達の代の戸籍を山程に見たので、正にファミリーヒストリーなのです。


さあ、法定相続情報一覧は無事に出来ましたので、これを持って銀行や郵便局のお金を下ろして清算して、更に土地の相続をしてやるぞぉおお!の前に、少し触れた遺産分割協議書も必要になるので、これについて次は書きたいと思います。協議書という名前からして、何か恐ろしいですよね。相続に関する言葉って難しい上に長いのよ全く。


では次に続く。教えたのよ!!